「漢語橋」世界中高生中国語コンテスト(西日本地区予選大会)を開催しました。

 2019年7月14日(日)に、大阪産業大学孔子学院(大阪産業大学梅田サテライトキャンパスにて)の主催により、第12回「漢語橋」世界中高生中国語コンテストの西日本地区予選大会を開催しました。

  今年は、「中国語を学び、明るい未来を築く」をグローバルテーマとし、地区予選には、福井県を含む西日本各地の高等学校10校から生徒37名が参加しました。

  中華人民共和国駐大阪総領事館教育処の呉勁松(ご・けいしょう)主任は挨拶で、「今年は中日青少年交流促進年。中国で外国語を学ぶ青少年のうち日本語を学ぶ人の数は英語に次いで二番目に多い。日本の学生も頑張って中国語を学び、興味を持ちながら絶えずに進歩することで、中国語をマスターして明るい未来を築いてほしい」と参加者を励まされました。


中華人民共和国駐大阪総領事館教育処の呉勁松(ご・けいしょう)主任
提供(大阪=新華社記者/杜瀟逸)

 今年は参加者の中国語レベルを考慮し、審査のカテゴリーを初級・中級・上級の3クラスに区分しました。
 初級クラスの応募者は23名でした。審査課題文「斉白石(せい・はくせき)画蝦」の暗唱を参加者全員が披露しました。
 中級クラスの6名と上級クラスの8名は、中国知識クイズの筆記試験とグローバルテーマを題材としたスピーチを行いました。
 また、上級クラスの参加者は中国文化に関する特技も披露しました。スピーチでは、各参加者が自らの中国語学習経験や中国に対する理解などを3分間にまとめました。スピーチ内容は、中国の伝統的祝日や卓球、高速鉄道、TikTok(ティックトック)、微信(WeChat)など多岐にわたりました。特技披露では、武術や二胡などの伝統芸能や中国の流行曲をバックに踊りを披露されました。


スピーチを披露する福井県立足羽高等学校の大窪綾香さん。
上級クラスで1位を獲得しました。
提供(大阪=新華社記者/杜瀟逸)

 各クラスの1位を獲得したのは、福井県立足羽高等学校の大窪綾香さん(上級)、兵庫県立国際高等学校の福田遊さん(中級)、兵庫県立国際高等学校の畑飛香さん(初級)。
 大窪さんは、日本代表として10月から11月にかけて湖南省長沙市で開かれる世界大会に出場する予定。
 高校2年生の大窪さんは「中国語を勉強してよかった。大学へ行ったら中国語を専門的に学び、卒業後は中国で日中友好に携わる仕事をしたい」と喜びの声を力強く語られました。


中国武術を披露する福井県立足羽高等学校の大窪綾香さん。上級クラスで1位を獲得しました。
提供(大阪=新華社記者/杜瀟逸)

 今回の大会は、西日本地区で中国語を学ぶ中高生の学習成果を披露する場を与え、学習意欲を向上させ、中国語や中国文化への理解を更に深めてもらうことを目的に開催しました。
 今年度は、大会の趣向を変えたことにより、例年に比べ予選大会の参加者が大幅に増えました。
 レベルを三つに分け、裾野を広げ、順次ステップアップできるようにしたことは、次の大会に参加する生徒の育成につながり、中国語を普及させる役割も必然的に果たすことができるのではないかと考えています。
 「漢語橋」を通して、西日本地区における中等教育において中国語や中国文化の興味がさらに広がることを期待する次第です。
 本大会は、中華人民共和国駐大阪総領事館教育処の特別協賛、中国駐大阪観光代表処の後援、立命館孔子学院・岡山商科大学孔子学院・関西外国語大学孔子学院・福山大学孔子学院・兵庫医科大学中医薬孔子学院・神戸東洋医療学院孔子課堂の協力のもとで、無事に開催することができました。
 ご協力くださいました多くの関係者の皆様に厚くお礼を申し上げます。


ベストパフォーマンスを受賞した福井県敦賀気比高等学校の森蒼生さん。
提供(大阪=新華社記者/杜瀟逸)


世界中高生中国語コンテスト西日本地区予選大会の会場の様子
提供(大阪=新華社記者/杜瀟逸)