大阪産業大学孔子学院中国文化講演会のご案内

 戦後70年を迎えた今年。日本では、世界平和を如何に守るかをめぐって、いろいろな意見が噴出して議論の白熱する場面も時々見られました。戦争も平和も、その多くは土地や価値観など文化の違う人間同士の関係の有り方を示すものであるため、自分たちと違う「文化的他者」との付き合い方によって、この先が平和であるか戦争であるかの明暗が分かれます。日本にとって、中国はかつて激しく衝突したことのある文化的他者と言えます。そうした中国のことを、戦後の日本の作家たちはそれぞれどのような目で眺め、どのような体験をしてきたのでしょうか。
 大阪産業大学孔子学院はこの度、比較文学文化史学者・明治大学教授の張競先生をお招きして、「戦後日本作家の中国体験について」の講演会を開催することになりました。
 戦後の日本作家は中国とどのようなかかわりを持っており、中国の作家たちとどのような交流があったか。また、日本作家の中国体験と作家間交流はその創作活動にどのような影響を及ぼしたのか。さらに、戦後における日本作家の中国体験や日中作家間の交流は当時どのような役割を果たし、今日ではどのような意味があるか。
 一九五〇年代から最近にいたるまでの日本文壇に注目して、様々な視点からこれらの問題について考究してこられた学者の知見に耳を傾けてみませんか。
 多くのご来聴をお待ちしております。

*講師略歴

1953年上海生まれ。東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化博士課程終了。國學院大學文学部助教授、ハーバード大学客員研究員などを経て、現在、明治大学教授。近著に『海を越える日本文学』(筑摩書房、2010年12月)『張競の日本文学診断』(五柳書院、2013年10月)、『夢想と身体の人間博物誌――綺想と現実の東洋』(青土社、2014年7月)、『詩文往還――戦後作家の中国体験』(日本経済新聞社、2014年10月)などある。

*開催情報

1.対   象: 学生、社会人中国語学習者及び中国文化に興味のある方
2.時  間: 2015年10月25日(日曜日)14:00~16:30
3.場  所: 大阪産業大学梅田サテライトキャンパス レクチャーAルーム
大阪駅前第三ビル19階
4.講   師: 明治大学教授 張 競 先生
演  題 :戦後作家の中国体験について
5.受 講 料: 無料
6.定   員: 50名
7.申込方法: メールかFAXか電話にてお申し込みください。定員になり次第、締め切らせていただきますので、お早めにお申込ください。
8.連 絡 先: 大阪産業大学孔子学院
TEL   06-6442-5784
FAX   06-6442-5794
MAIL  info@osu-confucius.jp