中国文化講演会・甲骨文書道展示会のご案内

 2007年に大阪産業大学孔子学院が開設されて以来、今日まで、中国の言語、文化に関する学びと触れ合いの機会を企画実施して来ました。その礎には、日本と中国との間で中国研究の先学の様々な業績が今日に受け継がれてきたという事実があります。
 今回、「中国文化講演会」において取り上げる欧陽可亮先生もそうした先学のお一人です。

欧陽可亮 (おうようかりょう オウヤン・コォリャン)1918年、北京に生まれる。欧陽詢(557~641 中国の唐初の書家)の直系44代目の子孫で、甲骨文字の書家で研究者。1992年東京にて没。

欧陽可亮先生は、1954年に『華日辞典』の編纂者として日本に招聘され辞典の完成に取り組まれ、また、日本外務省研修所、国際基督教大学、一橋大学、東京産業大学、拓殖大学などの多くの教育機関で中国語の教育に当たられました。その業績は、『岩波中国語辞典』(倉石四郎編、1963年)、『日中大辞典』(愛知大学日中辞典編纂処編、1968年)、『初級ビジネス中国語講座』(産業能率短期大学出版社、1972年)などを始め、その他、著書に『集契集―亀甲文字集―日本版』(冬至書房新社)の労作があります。
 また、欧陽可亮先生は、近代中国の甲骨文字研究の「五堂」(観堂王国維・雪堂羅振玉・彦堂董作賓・鼎堂郭沫若・泉堂欧陽可亮)の一人に数えられ、殷墟甲骨文字の研究においても多くの研究成果と共にその造詣の深さを示され、併せて、甲骨文字の墨跡も多数遺されています。
 今回の大阪産業大学孔子学院中国文化講演会では、欧陽可亮先生のご息女の欧陽效平女史をお招きして、欧陽可亮先生の業績やお人柄についてお話し頂きます。関連企画として「欧陽可亮先生遺墨展示会」(平成27年2月23日~28日)を開催致します。
 平成27年の年の始まりに、100年を超える甲骨文字研究の分野において貢献された欧陽可亮先生の情熱と漢字の魅力に触れて頂ければ幸いです。
 皆様のご来場をお待ちしています。

講演題目: 「漢字の縁(よしみ)・起(ルーツ) ―――欧陽可亮先生と甲骨文字の世界」
講師: 欧陽 效平 女史(日本名:関 登美子 女史) 日中文学文化研究会会員       
*日本語によるご講演です。
開催日時: 平成27年2月28日(土曜日)14:00~16:30
会場: 大阪産業大学梅田サテライトキャンパス(大阪駅前第3ビル19階)内 レクチャーAルーム 
参加定員: 80名(申し込み順とさせて頂きます。)
受講料: 無料(中国語、中国文化に興味関心のある社会人、学生の方を対象とします。)
   
同時開催: 「欧陽可亮先生遺墨展」
開催期間: 平成27年2月23日~28日 10:00~17:00
展示会場: 大阪産業大学サテライトキャンパス(大阪駅前第3ビル19階)内
  欧陽可亮先生墨蹟「知足長楽」
欧陽可亮先生墨蹟「知足長楽」
申込方法: 講演会聴講を希望される方は、メール、Fax、または電話にてお申し込み下さい。「欧陽可亮先生遺墨展」観覧希望の方は直接会場にお越しください。
Mail:info@osu-confucius.jp
Fax :06-6442-5794
電話:06-6442-5784