孔子学院創設十周年記念・文化講演会のご案内

 日本では主として女が用いたところから、平仮名が女文字と呼ばれることがありますが、中国にも女文字があることを御存知でしょうか。中国語では「女書nv3shu1」と呼んで、女性だけが読み書きできる女文字が存在し、近年、学界でも民間でも注目を浴びています。
 この度、日本の中国女文字研究の第一人者であり、元文教大学教授遠藤織枝先生をお招きして、中国の女文字及びその研究での逸話などご講演いただくことになりました。
 遠藤先生は20世紀90年代の初頭から、中国湖南省江永県及び周辺地域に伝承している女書文字の研究に手がけられ、フィールドワークとして実地調査も重ねて来られています。その実地調査中において、今もなお女書文字を読み書きできる伝承者の存在を突き止め、女書で書かれた書物や刺繍作品などを多数収集保存されています。
 『中国女文字研究』(明治書院、2002)という研究成果をもって御茶ノ水女子大学で博士学位を取得された遠藤先生には、ほかにも『中国の女文字-伝承する中国女性』(三一書房、1996)、『女書的歴史与現状―解析女書的新視点』(共著、中国社会科学出版社、2005)、『消えゆく文字-中国女文字の世界』(三元社、2009)などの著書が多数あって、中国の女書文化の意義を広く世に示され、その理解と保存に力を注いでおられます。

 今回の講演会は、中国女文字の研究者から直接お話をお聴きいただき、中国文化の一つの底流に触れていただく好機です。皆様、是非ともご来場ください。

女文字の書かれたハンカチ
女文字の書かれたハンカチ

  1. 対    象:学生、社会人中国語学習者及び中国文化に興味のある方
  2. 時    間:2014年11月22日(土曜日)14:00~16:30
  3. 場    所:大阪産業大学梅田サテライトキャンパス レクチャーAルーム
    大阪駅前第三ビル19階
  4. 講    師:元文教大学教授 遠藤織枝 博士
    演    題:中国の女文字(女書)
  5. 受 講 料:無料
  6. 定   員:80名
  7. 申込方法:メールかFAXか電話にてお申し込みください.
  8. 連 絡 先:孔子学院事務局
    TEL 06-6442-5784
    FAX 06-6442-5794
    MAIL info@osu-confucius.jp

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