大阪産業大学孔子学院 Confucious Institute at Osaka Sangyo University

祝辞 太田房江・大阪府知事

  みなさま、本日はおめでとうございます。 大阪産業大学孔子学院がこのたび、ここ大阪で関学されますことを、こころからお喜び申し上げますと共に、開学にあたっての関係者の皆様のご尽力に深く敬意を表します。

  貴学では、中国を中心にアジアからの留学生を多数受け入れられると共に、「アジタ共同体センター」を設置され、中国・韓国・タイなどの大学と連携されて、アジアの経済をはじめ様々な分野の研究に取り組まれるなど、アジアとの交流を積極的に進められています。こうした中、大阪で初めて、中国文化の理解促進のための孔子学院を関学されることは、中国、そしてアジアとの交流拡大を目指す大阪にとりまして大変意義深いことと存じます。

  607年に小野妹子が遣唐使として大阪から中国へ出航して以来、大阪はわが国の、アジア、とりわけ中国との交流の窓口として発展してきました。先般、第二滑走路が供用開始となった関西国際空港の中国への就航都市数は17都市を数えるなど、中国と大阪は、その関係をますます深めています。

 温家宝総理が4月に「氷を融かす旅」の最終地として大阪を訪問された際、「日中交流の未来を担う若い世代の交流が重要」とのお話をされました。大阪の若い世代においても中国への関心は非常に高まっており、約150校ある府立高校のうら、36校で中国語の授業を選択することができ、現在約1300人の生徒が中国語を学んでいます。大阪産業大学孔子学院関学を機に、若い世代の中国文化への理解がより一層進み、大阪、そして日本と中国との交流の若き担い手がここ大阪からはばたくことを期待します。

 最後になりましたが、中山英明・大阪産業大学孔子学院理事長をはじめ、ご出席の皆様方のますますのご健勝、ご多幸を、また孔子学院の今後のご発展を祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

平成19年11月26日
大阪府知事 太田 房江