大阪産業大学孔子学院 Confucious Institute at Osaka Sangyo University

大阪産業大学孔子学院開学式典祝辞

中国駐大阪総領事 羅田廣

中国駐大阪総領事 羅田廣 本日、大阪産業大学孔子学院開学式典がこのように盛大に開催されるに当たり、一言、中国総領事館を代表しまして心からお祝いを申し上げたいと思います。それと同時に大阪産業大学孔子学院の設立に関して、ご来席の皆様と関係者の皆様方の多大なご協力・ご尽力に関し、心から敬意を表します。

 さて、皆様にはご承知のとおり、孔子は中国の歴史上では、周知の思想家、教育家、しかも哲学者でもあります。彼の教えは、世界において非常に大きな影響力を持つものであると、私は認識いたしております。

 ところで、中国と世界との交流・発展のためには、世界各国の人々に対し、中国の文化と中国語に対するご理解を深めていただく必要性があります。さらに中国と諸外国との文化や教育交流を深めるためも、より多くの諸外国の皆様方に対し、中国語教育のための学習現場の画期的な条件を提供するために、中国は2004年から希望する国の教育機関と孔子学院を共同で設立するという政策を展開してきました。

 中国の発展には、世界を必要としており、当然、世界の国々も中国の発展を希求しております。そういう歴史の流れの中で、文化的な交流の一環として孔子学院の設立は実に時期を得たものであると、私は認識いたしております。

 先ほど、大阪産業大学・籠谷正則学長のご挨拶にもありましたように、今、世界では50数カ国以上、200箇所以上の孔子学院が設立されております。日本においても、この期に中国との国家間交流、文化交流、人的交流がさらに深まることと信じております。

 中日間の交流は、国交回復35年以来、様々なかたちで幅広く行われてきました。人的な交流では、今年は500万人近くまで増え、経済的な交流も2000億ドルを突破し、人的・物的交流は日増しに深まってまいっております。
今回の大阪産業大学孔子学院が、この国交回復正常化35周年という時期と、「文化・スポーツ交流年」である2007年に設立されたことは、実に素晴らしいことであります。

 どうかこの設立を契機として、大阪産業大学孔子学院が中国語教師の育成、あるいは日中間交流を推進する上で、「世界が必要とする、なくてはならない人材の育成のため」にも特色ある教育方法を開発され、より一層の活動成果を獲得されることを心から期待いたしております。

 最後になりましたが、中国と日本の文化交流、人間の交流が一層前進することを期待して私のお祝いの挨拶に代えさせていただきます。

 本日は、本当におめでとうございます。

2007年11月26日